<ECLIPSE>

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不機嫌
私は、私がある種の強さを持ち合わせていることを知った。


「自分自身にも、周囲の人にも害になる不機嫌は、れっきとした罪悪です。」    ―『ウェルテル』

様々な情熱が私を揺り動かすことを知っている。バランスを失うこともある。その度に行って戻ってくることも知っている。しかし、己の魂の深さを知った人間、世界に対して少しでも心得のある人間は、より上機嫌を志すべきではないか?

努めて明るく振舞って不機嫌を隠すのでなく、ただ朗らかに、笑っていればよい。しっかりと受け止め、やんわりと流し、笑っていよう。悲しいかな、ほとんどの人間の「悲しみ」の正体は不機嫌なのだ。・・・悲しみはもっと別のものだ。

生きている間に、私はどれほどの激情に駆られることだろう。どんなものも受け止めてみせよう。それは強ければ強いほど良い。心に留めておくべきことは、己の欲望や損得勘定、悔しさやわがままから生じる偽の悲しみをやすやすと取り違えないようにすることだ。「悲しみ」は個人に生まれるものではない。人間と関連性を持っている、ひとりの人間の中にしか生まれない。




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| 未分類 | 23:41 | トラックバック:0コメント:0
浅瀬



ああ、浅瀬に投げ込まれたひとつの小石が、美しい波紋を作って波にさらわれていく。大きな大きな水溜り、母なるもののその一滴を手にとって光に当てたら、どんなにか鮮やかに流れ出すだろうに。柔らかい陽光に見守られて、温かい砂の上を歩き、木をくべ、持ち寄った火を集めて、輪になって眠る。

海の底の貝に生まれ変わりたいと、お前はまだ願うことができるか?陽の当たらない、凍るように冷たい暗黒の深淵で、ひっそりと息をついて一睡もせずに、その心臓をえぐるような痛みを友とする。それとも、お前はまだ真の孤独を知ってはいないのか?繰り返し空の向こうから、呼ぶ声がするだろうに?雑踏の中へ呼び戻す声。

いやいや、どちらにも住み着くことはできない。お前は潮に誘われて浅瀬までやってきては、どちらにも属せずに迷うのだ。それはお前が生まれる前から、この広い世界に投げ出されるずっと前から決まっていることだ。それでも夜明けの空の、あの美しさを知っていよう?浅瀬で見るお前の憧れを、肯んぜよ。愛せずにはいられぬことを、肯んぜよ。そして混沌の中にひとつの命を、力強く投げ入れるのだ。

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☆
☆Author: 久美子
生まれ変わるなら、星か鳥になりたいと思う。
地上に「愛」が存在するならば、すべてを愛し、すべてに愛されたい。
命の灯をともして、日食の闇に、うごめく。



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