<ECLIPSE>

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何かに対して沈黙を守る、ということの難しさを、一体どれだけの人間が理解しているだろうかと思う。かく言う私も、そのことについて直接的に触れないことでしか、沈黙しているつもりになれないのだ。

ざわめき、叫びをあげる心を、黙らせるのではなく「黙る」という行為。ただ黙するという行為。どうしようもなく発せられたように見える言葉、逃げるように守られた沈黙。そのどちらもが、結果的には虚偽に落ち込む言い知れない軽さを備えている。そこにとどまっていることができない。その状態に耐え続けることができない。それがいかに多くの恵みを取り逃がすものであるか―

私は保存するということについて、ただ単純に、「語る」ということを望まないだけかもしれない。語られなかった言葉―たったひとつの言葉を口にするために、その土台となった幾万の言葉が、無駄に消費されてしまうことを恐れているのだ。なぜならそれはそれとして確実に、実際には―語れなかった言葉―は永続的に、私として生き続けていくからである。

沈黙とは、祈ることに近い。ただ黙して語らないとき。明瞭な世界に触れないとき。逆に研ぎ澄まされた感覚の只中に漂いながら私は、ただ、祈っている。































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| 未分類 | 02:16 | トラックバック:0コメント:0
たとえば明日に希望がないからといって

今日あらかじめ死に向かうような

そういう生き方を

私は選ばない


迫害、隔離、猜疑、雪辱、嫌悪、無理解、拒否、


いつか必ず訪れるだろう新しい日に

はなむけとしてすべてを葬り

私は生きる


飢えているうちは

まぎれもなく幸せなのである

































| 未分類 | 17:50 | トラックバック:0コメント:2
夜の三歩
波打ち際からの道筋が分からなくなった私は、坂の上の歩道橋に登る。右を見ても左を見ても事態は何も変わっていないのだ。自由でいられないのならば― 心も体もすべて私のものなのだと主張できないのならば ― たぶん、間違いなく、私は生きているべきではないのだと思う。

海からの追い風に街灯の光と車のヘッドライトが滲んで、私は世界の何もかもを疎ましく感じる。何百万回の「なぜ?」がぶり返すように溢れ出す。拘束されている。縛り付けられている。がんじがらめになっている。

クロと名付けた闇色の猫は、ニャー と口を大きく縦に開けて鳴いた。恐る恐る近づいてきた彼女はまるであの有名な絵に出てくる黒猫のように美しくて、駐車車両の軽ワゴンのタイヤで爪を研ぐ姿がまた美しく・・・ いつもひとりなの?と聞いてみたけれど答えてくれなかった。その代わり彼女はアスファルトにしなやかな体を擦り付けて、さかさまに私を見る。ノド、ミミのツケネ、ハナスジ。気持ちのいいところを無防備にさらして。けれど私はなぜか、彼女に触れることができなかった。

私は恐れていた。いつも私が恐れているものを、彼女に対しても。


「三歩」歩いてすべて忘れられたらどんなにいいだろう。
果てしなく遠い散歩。


・・・・・

私にとって価値のあるものは、彼らにとっては何の価値もない。
彼らにとって価値あるものは、私にとっては何の価値もない。

ありきたりに生じる現象、その中で生きていくことがどれほど難しいかということを学ぶ。芝生の坂をサンダルで登ろうとして滑った。土と草であれば滑らないだろうに、その上に網目状のプラスチックがかけてあるからだ。コンクリートに石が埋め込んである道は途中までしか登れない。私は向こう側に海が広がっていることを知っているが、決して向こう側を見ることはできない。

海がひろがっていることを知っているが―

























| 未分類 | 23:41 | トラックバック:0コメント:0
「生きるために、書かなければならないか」―

岐路だ。いくつもの岐路に突き当たっていくつもの決心をしてきた。今だに揺らいでいる選択の、曖昧な期間の長さをさらに引き延ばして、次第にずっとそのままでもやっていけるのではないかと思ってしまう。

抑圧すれば、死んでしまう。むやみに口走れば、迫害される。何もないように思える私の内側にはそういうものがうごめいているらしい。果てしない闇や、信仰や、懐疑を、魂の生きる糧を― 「そんな言葉は捨ててしまえ!捨ててしまえ!」と何者かが急き立てる。「そうすればお前はもっと楽に生きられる」もっとラクに・・・

乾いた音。干からびた過去。喉の渇き。飢え。私は何を殺してしまおうとしているのだろう。



























| 未分類 | 02:08 | トラックバック:0コメント:0
Blackbird
Blackbird singing in the dead of night
Take these broken wings and learn to fly
All your life
You were only waiting for this moment to arise

Blackbird singing in the dead of night
Take these sunken eyes and learn to see
All your life
You were only waiting for this moment to be free

Blackbird fly
Blackbird fly
Into the light of the dark black night

Blackbird fly
Blackbird fly
Into the light of the dark black night

Blackbird singing in the dead of night
Take these broken wings and learn to fly
All your life
You were only waiting for this moment to arise
You were only waiting for this moment to arise
You were only waiting for this moment to arise



何も入っていないと思って不意に取り上げたアルバムの中に、なぜか大切な瞬間の写真がたくさん収められていた。私はいつこういう作業をしたのだろう。

たくさんの目。隣にはいつも誰かの笑顔があって、望めばいつでも私を抱きしめてくれる手があって、厳しく冷たい目があって、揺ぎ無く見守る目があって。私にはそれを拒む権利も理由も無かったのだと今更理解する。私に注がれたすべてのものと、私が掴みとったすべてのもの。その区別がつかずにひとつに溶け合っているのが人間なのだ。もらったもの、与えたもの、そういうものたちはやがて区別が付かずに、ただその存在を証明する確かなものとして、その存在すらはじめからなかったかのように―

隠すべき才能もなくて、守るべき誇りもなくて、確固たる自信もなくて、ただ今は真剣にそして謙遜ではなく素直にそう思う。ただ私がこの先いかなるときも失わないでいようと予感するのは、ただ飛び続ける明瞭な勇気だ― そしてそこに終着点はないだろう。なぜかいつも始まりに向かって飛んでいるような気がするから。


























| 未分類 | 22:38 | トラックバック:0コメント:0
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PROFILE

☆
☆Author: 久美子
生まれ変わるなら、星か鳥になりたいと思う。
地上に「愛」が存在するならば、すべてを愛し、すべてに愛されたい。
命の灯をともして、日食の闇に、うごめく。



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