<ECLIPSE>

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ずっと昔の宿題の答え合わせ
いろんなことがあったけど
みんなもとに戻っていく
ここにいれば大丈夫だと信じてた
水槽の熱帯魚から
離れられなくなっていた
僕が僕でいられないような気がしてたのに

―スピッツ『ヒバリのこころ』



何かが戻ってきたような気がしていた。たった一日や二日で、隔たっていた何千日分の距離がまるで消し飛んでしまうみたいに。古いものはなぜかいつも新しい。窮屈さにいたたまれなくなって旅立った場所に、本当はすべて必要なものがある。どんなに遠くにいても、風はいつもここから吹いてくる。変わらないということの本当の意味が今さらになってやっと分かる。

眠れない夜の代わりに、世界と私を分断していた皮膜が溶け出した。今まで触れられなかったものにやっと触れられるようになる。偽りのない、生の手触り。欲しかった冷たさや心地よさ、暖かさと気持ち悪さ、臆病にも差し伸ばした手で触れる、新しい命に、花の香りに満ちた空気に、懐かしい眼差しに。春という季節を、はじめて愛おしいと思う。

監視する眼差しでも、見守る眼差しでもない。たぶん、人間がほんとうに必要としていて、そして安心させるもの、それは幼い頃、誰かとつないだ手の温もり。誰かに触れ、触れられるつながり。生きている証拠。



大丈夫なんだ。少しくらい歪んでいても。
いびつなでこぼこは、誰かが埋めてくれるから。

あのとき分からなかった問題の答えは、
未来に落ちていた。



































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| 未分類 | 23:15 | トラックバック:0コメント:0
今日ひさしぶりにSNSの日記を更新した。文章が書けるということが、こんなに嬉しいとは思わなかった。手紙にしても、作文にしても、日記にしても、言葉を綴ることはあまりにも当たり前で、私のことばが誰かに伝わるということも当たり前で、当たり前すぎてそれがどれだけ素敵なことか気がつかなかった。いや、もしかしたら気づかないふりをしていただけかもしれない。

世の中には翻訳不可能なものがある―私はこのことをはじめ素晴らしいことだと思っていたのに、世の中には本当に、翻訳できそうなのにできないものがあることを知って、いったい何が伝えられるのか、何を伝えるべきなのか分からなくなってしまったのだ。翻訳不可能なものの可能性についての課題はまだ終えていないけれど、とりあえず私たちの間で何かが取り交わされるのはこれ以上ないくらい素晴らしいことだ。


たぶん私のやりたいことは、自分の「ユニーク」な見解をまったくオリジナルなものとして仕立て上げていくことではなくて、誰もが何となく感じてはいるけれど言葉にならないことを、私の言葉で語っていくことだ。独自の語彙を持ちはするけれど、きっと私はつねに代弁者なのだ。目指すべきは、誰にも分からないようなことを言うことでも、まったく誰も聞いたことのないことを言うことでもなく、よく分からなかったし聞いたこともなかったけれど、なんとなく分かっていること、おぼろげにしか分かっていないようなことを言葉にしていくこと。そして問題は、それを「どのように」するかだ。


















| 未分類 | 01:49 | トラックバック:0コメント:1
人間がもしたったひとりしかこの世に生まれてこなかったとしても、やはり哲学したのだろうか。出会いがなければ何かに怒りを覚えることもない。風の滞った小さな世界で情動が追っていくのは、都合よく書き換えられた過去と、スクリーンに閉じ込められた現実しかない。しあわせとはやはり日々の細々としたことに悉く結びついていて、そこから離れるほど頼りなくなっていく。ハープの弾く真珠のような音のように、書かれていたはずの記号はすべて、純白の紙から立ちのぼってどこかへ行ってしまう。そうだ。いっそのことことばはどこかへ行ってしまったほうがいい。何も伝えられずに、すべてが蒸気のように消えてしまう夢を見る。私はなぜ、しあわせなのか分からない。一体どのようにしあわせなのかも。























| 未分類 | 02:51 | トラックバック:0コメント:0
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PROFILE

☆
☆Author: 久美子
生まれ変わるなら、星か鳥になりたいと思う。
地上に「愛」が存在するならば、すべてを愛し、すべてに愛されたい。
命の灯をともして、日食の闇に、うごめく。



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