<ECLIPSE>

歯を喰いしばる | main | 種をまく
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二律背反



「身軽でなきゃ、飛べないし」友人に言った言葉に、やはりさらに高みを飛びたいと願い続ける自分を見出しつつ、程よく身軽になったこの私を意識した。

人生には、何事にも余裕があると楽しい。勉強も、仕事も、恋も、何かひとつのことに偏るとつい回りが見えなくなるのはよくあることだ。それもいい。心のおもむくままに、何も抑せず、制せず、心が欲してやまないことを真っすぐにすること。そういう類の事々は、一般に苦痛だと思われていることでさえも楽しくて仕方がないものだから。つくづく、その人の背負う荷の重さは、その心によるものなのだと思う。余裕の無いひとはいつも、苦しそうで辛そうで不満そうな顔をしている。

ほんの少しの余裕が、苦痛を快楽にする。もとから快いものに比べれば、少し味のある快さ。そして人間を甘やかすような快楽は、快楽の名にふさわしくないのだ、と思う。この世界で相反し、全く別のものだと思われている二つのものは実はまったくひとつのものであることが多い。もとはひとつであったものが、幸・不幸か様々な名を付けられている。確かにそれらは、極にあっては全く異なるように感じられるだろうけれど、そのどちらも私たちの中で揺れる波のようなものなので、その大本が全く同じであるとか、形を変えているだけだとか、そういうことは別段驚くに値しないだろう。

そういうひとつのものを、二つに分かつもの。身の置き場のない不確かな感情をなんとか明らかにしようと、ひとはそれを愛と呼び、憎しみと呼び、希望と呼び、哀しみと呼ぶ。明るみに出ないもの、闇にあるものは人間を常に不安に陥れるので、深い闇の底から引っ張り出したものを私たちはそう呼ぶのだ。「そのまま」にしておけない。「そのまま」感じることができない。真っすぐに耐えることができず、それゆえ混沌を楽しむこともできない。私はその混沌に喜んで身を投げ出す者こそ、美しいのだと思う。


それは際限なく枝分かれした道を、ひとつの光で重ね合わせること。
いくつも用意された窮屈な牢獄から、物別れになった魂を解放すること。















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| 未分類 | 22:52 | トラックバック:0コメント:2
コメント
【余裕】

>ほんの少しの余裕が、苦痛を快楽にする

そのとおりですね。
何に対してもいえることです。
余裕と言うのは自分で作りだすもの。

余裕がないときにはどんなに動いているようでも、停止しているようです。
2005.10.11 Tue 16:56 | URL |
どういうわけだか
↑のコメント名無しになってしまいました。
時々わからない事がおこります。
2005.10.11 Tue 18:46 | URL | seedsbook
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☆Author: 久美子
生まれ変わるなら、星か鳥になりたいと思う。
地上に「愛」が存在するならば、すべてを愛し、すべてに愛されたい。
命の灯をともして、日食の闇に、うごめく。



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