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『大きな木』
―『自由からの逃走』(Escape from Freedom 1941)の著者、エーリッヒ・フロムが、かつて愛を論じたとき(『愛するということ』The Art of Loving 1956)、「愛とは第一に与えることであって、受け取ることではない」と主張したのを、記憶している人も多かろう。これこそ、この物語に貫流する中心的な思想なのである。しかし、「与える」とはなにか。なにかを断念することか、奪われることか。あるいは喪失することか。いや、そうではないとフロムは言う。「与える」ことは人間の能力の最高の表現なのであり、「与える」という行為においてこそ、人は自分の生命の力や富や喜びを経験することになる、と考える。

一本のりんごの木は、この主張そのままに、ひとりのともだちに、自分の肉体を削って、木の葉を与え、果実を与え、枝を与え、幹を与え、すべてを与える。母性愛さながらに―。・・・すなわち、エーリッヒ・フロム同様、シルヴァスタインにとっても、「与える」ことは、あふれるような生命の充実を意味しているのであって、犠牲的喪失を意味しなかった。こうして、一箇の切株になっても、なお「与える」ことを忘れないリンゴの木に、言い知れぬ感動があるなら、その感動こそ、「犠牲」ならぬ真の「愛」のもたらすものにほかならないのである。
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☆
☆Author: 久美子
生まれ変わるなら、星か鳥になりたいと思う。
地上に「愛」が存在するならば、すべてを愛し、すべてに愛されたい。
命の灯をともして、日食の闇に、うごめく。



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