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<ECLIPSE>

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volatile self
近頃私に取り憑いて離れないのは、いかに私という存在が不確かであるかということ。選ぶ服も、音楽も、恋人も、話し方も、髪形も、すべてが簡単に風に吹き飛ばされてしまいそうな、そういう不安を感じずにはいられない。「存在の耐えられない軽さ」―私は軽い。私という存在はいかにも軽い。

すべて私は、私というスタイルで、私に閉じ込められている。私は私という言葉でしか、私について語れないことに苛立ちを覚える。私は私以外の何かになりたいと切に願う。思い切り髪を切って、イメージチェンジしてみようかなんて思う。「イメージ」―すべては捏造された意味にすぎない。

あらゆることがただパフォーマンスによって決定されていく。メディアはいかなる場合にも有用な存在でしかあり得ない。露出。Visibility。Visualを読めないことが落ちこぼれを意味する時代が来るだろう。イメージはますます過剰に迫っている。

時代、場所、その他私を私につなぎとめているもの。私はそれらの重さの両天秤にかけられている、いかにも軽い私に呆然とする。私は重くない、私という存在は決して重くなれないのだ。いかなる意味に対しても。暑い陽射しに思わず蒸発してしまいそうになる。いや、それはもはや揮発ですらあるかもしれない。






















































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☆
☆Author: 久美子
生まれ変わるなら、星か鳥になりたいと思う。
地上に「愛」が存在するならば、すべてを愛し、すべてに愛されたい。
命の灯をともして、日食の闇に、うごめく。



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